【FGO】2020年夏、桜の夏
凍らせた心で暖かな幻想をする。
いつか冬が過ぎて新しい春になったら、2人で桜を見に行こう────
※夏です
まあ夏に降る雪があるんだから夏に舞う桜があってもいいよね。コロナ滅ぶべし。
ということで2020年の夏は数奇な巡り合わせによってか怒濤の如き桜プッシュで幕を開けました。見てくださいこの幸せ空間を。ぼくここにしゅむ〜^^
でも大奥はつらい。いくら素材が美味しくてもつらいものはつらい。ガッポリーはもっとつらい。
お巫山戯はこの辺りにして、今回の記事はサクラシリーズPUの中でも筆者一押しのサーヴァント、期間限定星5アサシン・カーマちゃんについての解説記事となります。
恵まれたビジュアル、残酷さと愛らしさが共存した魅力的なキャラクター性からイベントシナリオでの登板機会こそ少ないものの2019年に新登場したサーヴァントの中でも指折りの人気を誇るようになったカーマですが、優れているのはキャラクター設定部分だけではありません。流石にアルジュナや超人オリオンほどの問答無用さはありませんが、個人的に2019年実装組の中でのカーマはこの2人に次ぐレベル、単なる単体殺の域には収まらない強力無比なアタッカーと評価できるサーヴァントだと筆者は考えています。
1週間後にはおそらく始動するであろう5周年イベント、そしてその後に控える恒例の水着イベントに備えてきっと皆さんは石の貯蔵ターンに入っていることと思われますが、断言しましょう。カーマは間違いなく多少の爆死リスクを負ってでも引く価値のあるサーヴァントです。
ということで今回はそんなお悩みのマスターの背中を押すため、2ヶ月ぶりに筆を取ることに。いや膝にアークナイツとシャニマスを受けてしまってな……
さて、改めて復刻大奥PUを見てみましょう。
現在PUされているのは星5アサシン・カーマ。こちらは期間限定サーヴァントとなっており、おそらく大奥イベントが復刻してしまった以上は今後最低でも1年は単独PUされることはないと思われます。つまり狙い撃ちするなら今このときしかないということです。
ちなみに大奥PUで常時PUされている星4サーヴァント枠は星4セイバー・柳生但馬守宗矩です。こちらは恒常キャラ……と見せかけて実はスト限サーヴァントのため、すり抜けてやってくる可能性がある恒常星5サーヴァント以上に入手難易度の高いサーヴァントとなります。性能的にもハマれば3〜6ターンの間あらゆる攻撃を封殺することができるデバフ特化型のアーツセイバーと、同クラスのサーヴァントにはすることのできない仕事ができるユニットのため引いておいても損のないサーヴァントになります。あと宝具が世界一かっこいい。幕間もかっこいい。
柳生おじさんについてはさておき、カーマの性能についてのお話に入りましょうか。
まずはスキル構成について。S1「女神の恩恵」は任意対象に最大HPが1000減る状態(永続)と、宝具使用時にチャージ段階を1段階引き上げる状態を付与(1回・3ターン)しつつ、自身のHPを2000~4000回復するというもの。目を引くのはやはり自己回復量でしょうか。スキルレベル10時には5ターンに1回4000回復できるというのはなかなかに優秀です。もう一つの効果であるOC上昇効果はスキルとしては貴重ですが、これ目当てにカーマを喬するケースというのはなかなかありません。カーマの宝具にも微量ながらOCでダメージを底上げできる効果があるので、基本的にはカーマ自身を対象として使用することになるでしょう。デメリットである最大HPの永続ダウン状態ですが、使用感としては次に紹介するS2との噛み合わせの良さからかそこまで気になるものでもありません。
S2「身体無き者」は自身にガッツ状態(1回・1000~2000)と攻撃力アップ(3ターン・20%~30%)する攻防一体の有能スキル。ガッツに関してですが1回というのがミソで、付与されたガッツ状態はカーマが倒れるまで消えることがありません。これは実質「戦闘続行」系スキルの上位互換にあたるため、貴重なスキル1枠を戦闘終盤まで持ち越さなくてならない(あるいはタイミングを間違えて抱え落ちする)ということが無くなります。標準的なバフ値の攻撃力アップもついているため、戦闘序盤から継続自己バフ感覚で撃っていけるのはかなりの強みですね。戦闘序盤からスキルを使っていけるということは中盤以降にリキャストも見込めるわけで、S1による適時回復やマスタースキルでの支援まで含めると状況によってカーマは3回ガッツで起き上がることさえあります。ここまでいくと継戦能力という面ではもはや“山の翁“、あるいはクーフーリンシリーズに比肩するほどのものといえるでしょう。
最後に残ったS3はカーマの目玉スキル「マーラ・パーピーヤス」。その効果は自身のNPを増加(30%~50%)、3ターンの間自身にアルターエゴクラスに対して相性有利になる状態を付与、3ターンの間自身にクリティカル威力アップ(20%固定)、そして敵全体の魅了耐性をダウン(1ターン・20%~40%)するというこれ以上ないほどに盛り沢山なもの。
NP50%に関してはもはや語るまでもありませんね。これを持っていて弱いサーヴァントはまずいません。特にアサシンクラスには現状カーマ以外にNP50%チャージ持ちはおらず、またアサシンはクラスの特性上アタッカーとしてスロースターターなサーヴァントが多いため、カード周りに左右されずに安定した火力を見込めるカーマはアサシンクラスの中でも周回やセットプレイが得意なサーヴァントになります。
ユニークスキルであるアルターエゴ相性優位状態も見逃せません。攻撃面では4騎士攻撃優位を取り、防御面では不利なクラスが少ないアルターエゴに3ターンの間とはいえマウントを取れるサーヴァントは現状カーマだけ。3ターンの間だけという制約はありますが、NP50%チャージを絡めればブレイクゲージ3本持ちでもない限りは効果適用ターン内でほぼ確実に仕留めることができる筈です。2部以降メインストーリーでもリンボをはじめとした(というかリンボ)アルターエゴが面倒なボスとして立ちはだかり、今後のストーリー展開でも複数のアルターエゴクラスと対峙することが示唆されているためこの特殊状態は今後生きる場面も増えてくることと思われます。
クリティカル威力アップと全体魅了耐性ダウンについては宝具、クラス別スキルの欄で後述。
このようにカーマのスキルはそれぞれ噛み合いが良く、全てがハイレベルなもので纏まったものになっていることがお分かり頂けたでしょうか。
しっかりとスキルレベルを鍛えてあげることで、カーマは居座りに長けた“山の翁“とカード性能+瞬間火力に特化したジャックからそれぞれ長所をマイルドに、かつどっちつかずの器用貧乏では終わらないレベルで拝借したNP50%持ちアサシンへと成長します。
そんなカーマちゃんですが、前述した通りその強さのほとんどは優秀なスキル群に支えられています。基本的にS2は10前提、他スキルも火力や生存能力に直結しているため、最低でも6は欲しいところ。しかしFGOのスキル上げは素材周回が面倒なことから基本的に苦行とされ、星5サーヴァントともなると必要なQP、素材の数も相当な量に設定されています。では、このカーマの場合はどんな素材を要求されるのでしょうか?
りょ、良心的……!!
この辺りも筆者がカーマちゃんを推す理由の1つといえますね。必要な再臨素材は1部5章、6章、1.5部のフリクエなどで集まり、なおかつ余りがちな金素材というのが非常に嬉しいところ。最近ボックスイベントが少ないため筆者はちょっと備蓄に困ってきた所なんですが、各種スキル石に余裕があ流のならある程度の回数イベントをこなしてきたマスターであればカーマちゃんを引いたら即戦力化できるほどに要求値が低いのは嬉しいポイントです。
お次はクラス別スキルについて。
デバフを弾く対魔力20%、騎乗によるQ性能10%アップは控えめながら優秀です。単独顕現スキルですが、S3と併せて合計26%のクリティカル威力アップとなります。スキルが優秀すぎてあまり目立たないですが、カーマはカード性能及びスター生産能力もかなり優秀な部類であり、横に「2030年の欠片」や「無辜の怪物」持ちのサポーターを添えることでクリティカル戦術も採れるようになるため、それぞれ乗算される自己バフの乗ったクリティカルはなかなかのダメージを出してくれることでしょう。「愛神の神核」は魅了無効状態を付与するというもので、なかなかピンポイントな効果となります。女性相手の魅了効果は使い手自体がそもそも少ないため、このスキルに関してはあまり気にすることはないでしょう。
それでは最後に宝具について。
カーマの宝具「愛もてかれるは恋無きなり/愛もて焦がすは愛故なり」は単体対象の攻撃Q宝具。自身のQカード性能をアップ(3ターン・OC1で20%~OC5で40%)させた上で攻撃し、80%の確率で1ターンの間魅了状態を付与させるというもの。基本的にS3で魅了耐性をダウンさせた上で魅了判定を入れるようになるため、対魔力持ち相手でも行動不能にさせることもできます。カーマが宝具を複数回使用することが得意であることも加味すると、1.5部以降のブレイクゲージ持ちボスに対して優位なアタッカーと言えますね。
Qカード性能アップも 3ターン継続するため、カーマの宝具回転力が上がれば上がるほど重複していき、カーマ自身の火力も加速度的に増していくのも特徴です。
そしてそんなカーマと最も相性の良いサポーターはやはりというかなんというか、やはりスカサハ=スカディとなります。凸「カレイドスコープ」+カーマ+スカディでの確定宝具2連射、火力が足りないのであれば凸「ハロウィン・プリンセス」互換+カーマ+スカディ+スカディで宝具2連射、レイドイベントや周回などでワンパンするのであれば凸「黒聖杯」+カーマ+スカディで確定超火力宝具などなど、やはりQ宝具+NP50%持ちということもあってセットプレイに関しては抜群の相性の良さを発揮します。
またWスカディ運用の際、宝具を3連射することに成功すればスカディの「ルーン魔術」が切れた後でも2発目、 3発目宝具のQバフが残っているため4ターン目時点で20%(残1ターン)+20%(残2ターン)+10%(永続)のQバフが残るというのも覚えておいた方がいいでしょう。この時にカーマのQを1枚以上引きつつ初手Aボーナスをかけた状態でクリティカルに成功すれば、カーマとスカディのスキルがリキャストする6ターン目に併せてNPチャージスキルを温存しつつ再び宝具を再回転させることができるようになります。
ということで今回はここまで、以上が1年間カーマを最前線で起用し続けたマスターの所感を終わります。ちなみにカーマちゃんの単独PUは30日の23:59まで。遅くなっても知らんぞー!
あれ、そういえばなんか1人、しかも1番桜の性格を引き継いでるサーヴァントを忘れているような……何故かPUもハブられてるような……というかここで春日局霊衣こないならもう絶望的なような……