【FGO】未所持星5サーヴァント交換・おすすめランキング 〜特攻編〜【完】
前回の記事はこちら→【FGO】未所持星5サーヴァント交換・おすすめランキング 〜術アタッカー編〜 - 虚ろな唇を重ねて
このシリーズも今記事で最後となります。ここまでお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございます!
それでは第4位にいってみましょう。孔明、キャス狐、三蔵ちゃんとキャスタークラスが続きましたが第4位にランクインしたのは打って変わってあのクラスのサーヴァント!
第4位 ジャック・ザ・リッパー
お前も家族(おかあさん)だ。
ここまでの記事でキャスターが強いのは十分お分かりいただけたでしょう。
ならその次はそのキャスターでは相手ができないクラス、則ちライダーに対して強いアサシンが選ばれるのは当然の流れと言えるでしょうね。
まあ今回選べる星5アサシンは2人しかいないんですが……このゲームマジで恒常少なくねえ?
さてその選べる星5アサシンというのがジャック・ザ・リッパーと刑部姫の2択。刑部姫はパーティの強化に特化していてアタッカー運用には向いていないので、今回はジャック・ザ・リッパーをチョイスすることに。
サーヴァントとしての初出は成田良悟手掛けるFate外伝ならぬ“外典”「Fate/Apocypha」。黒陣営のアサシンとして召喚されながら、どの派閥にも属さないはぐれサーヴァントとして物語の舞台であるトゥリファスを震撼させました。FGOでは期間限定イベント「ほぼ週間サンタオルタさん」で先行実装、その後「第4特異点 死界魔霧都市 ロンドン」で恒常サーヴァントとして本実装。また最近復刻されたコラボイベント「Apocrypha/Inheritance of Glory」の際にようやくモーション改修を受けました。
ジャックちゃんの1番の武器はなんといっても5hitするクイックカード。実装されてから4年以上経った今でも最高峰のカード性能、スター発生率とNP獲得量ともにトップクラスのクイックカードを3枚持っていることです。
ギルガメッシュやドレイク、沖田総司といった当時星5サーヴァント最強格とされたカード性能持ちを遥かに凌ぐアドバンテージ獲得能力は、多くのマスターたちを驚かせました。
またこの時点で実装されていたアサシン勢が悲しいことにカード性能に関して貧弱だったのも、ジャックちゃんが高い評価を受けた一因でしょう。
それではそんなジャックちゃんのスキル構成の解説に移ってきましょう。
全体的にリキャストターンが短く、小回りの効くスキルを多く持つのが特徴です。
中でもスキル1つで強化状態を解除できる「情報抹消」は超バフを積まれることの多い高難易度クエスト等で刺さりやすい便利なスキル。普段は回避や無敵を剥がし、後述するジャックちゃんの宝具を確実に通すために使われます。
「外科手術」はスキルレベル1時点だとCT6の500回復と死にスキルにしか見えない効果量ですが、これをスキルレベル10にした途端ジャックちゃんは4ターン毎に2500回復を横に触れるヒーラーに化けます。
とはいえジャックちゃんのスキルは早い段階から「虚影の塵」や「凶骨」を大量消費するので、素材の手持ちにある程度の余裕が出てきてからでも遅くはないでしょう。何しろジャックちゃんの最大の強みはヒーラーとしてではなく、アタッカーとしての部分にありますから。
宝具「解体聖母」は単体攻撃宝具、自身に1t女性特攻状態を付与した上での防御無視攻撃となります。
女性特攻宝具ではなく女性特攻状態を付与した上での攻撃宝具なので、宝具の後の通常攻撃にもバフが乗るのが特徴。
「霧夜の殺人」のクイックカード性能強化を乗せた上で宝具QQが成立すると超ダメージを叩き込みつつ、次のターンのクリティカルや宝具再装填への布石まで張ることができるので、1.5部以降のブレイクゲージシステムにも対応できています。
さて、FGOでは有名な言葉があります。曰く、「男なのはデバフ」。
その理由は手に入りやすい星3サーヴァントに対男性サーヴァント戦で最強クラスの活躍を見せる星3アーチャー・エウリュアレがいるからです。
ですかジャックちゃんの前ではその反対、「女なのはデバフ」となります。
「霧夜の殺人」のクイックカード強化量は30%〜50%、「解体聖母」で付与される女性特攻状態はOC100時点で50%、この時点でジャックちゃんは女性エネミーに対して瞬間的に100%以上の攻撃力を発揮することができるように。
100%以上の攻撃力アップということはつまり有利クラス相手は言わずもがな、等倍クラス相手でもジャックちゃんは実質攻撃有利の状態で宝具QQで出せる最大値を叩き込むことができるということです。
総評としてはQ3アサシンとしてトップクラスの性能を持ちながら、1人いるだけで多くのサーヴァントに対してのアタッカーまで務めることもできるのがジャックちゃんの強みといえるでしょう。
また回避スキルと回転率の高い回復スキルを併せ持つため見た目以上に粘り強く、特にジャックちゃん以外のパーティメンバーが全滅した後に常時ジャックちゃんのコマンドカードを5枚選べるようになると毎ターン強力なクイックカードを3枚使うことができるため、恐ろしいほどの回転力を発揮する所謂“殿性能”の高さもジャックちゃんが強いとされる理由になりますね。
こうみると一見付け入る隙の無い最強のアサシンに見えるジャックちゃんですが、不思議と最近アサシンのアタッカーとして高難易度クエストで活躍しているのは山の翁やカーマで、ジャックちゃんの影は段々と薄くなりつつあります。それは一体何故でしょう?
先に説明した通り一発屋の火力枠に終わらず、ブレイクゲージシステムとも噛み合っている筈のジャックちゃんが何故そこまで目立たないのか。その原因はクイックカードの性質とジャックちゃんのクリティカルへの依存度、そしてFGOの戦闘の特性にあります。
エネミーのHPが少なかった1部時点では何色のカードでも星5サーヴァントのATKで以てクリティカルさえすればかなりの大ダメージを与えることができましたが、1.5部以降はエネミーの体力が凄まじい勢いでインフレしたため星5サーヴァントとはいえバフが一切乗っていないクリティカルではあまり有効なダメージを与えることができなくなってしまいました。
ジャックちゃんは瞬間火力に長けたアタッカーではありますが2〜3Tに渡ってダメージを伸ばせるスキルを一切持たない(代わりに驚異的なスター発生が齎すクリティカル成立頻度が事実上の攻バフとして機能している)ので、1.5部以降の戦闘はジャックちゃんにとっては少々手狭なものになったと言わざるをえません。
また戦闘がロングスパンになればなるほど良いとこ取りと思われたクイックカードのデメリット、バスターやアーツと比較した時のダメージ量の低さという弱点も如実に現れるようにもなりました。
その点バスター3枚を持つことからダメージを出しやすく、圧倒的な居座り能力からくる不死身の如き粘り強さで味方のサポートが無くとも10T以上の戦闘を耐え凌ぎ、被ダメージ分の総NP獲得量で強引に宝具を撃つ山の翁や、NP50%チャージスキルに加えてジャックに比肩するカード性能を持つことから安定した火力を出せるカーマ が高難易度クエストで台頭し、コマンドカードの引きに強さが大きく左右されるという弱点が浮き彫りになったジャックちゃんの影が薄くなったんだと筆者は考えます。
とはいえ周囲の環境が変化しただけでジャックちゃん自身が弱くなったわけでは決してありません。
宝具威力という点で女性特攻込みでの「解体聖母」は第2位、惜しくもアルトリア顔特攻を発揮した謎のヒロインの宝具「無銘勝利剣」には及びませんが、あちらの特攻範囲は恐ろしくピンポイントなものになるので度外視してもいいでしょう。よって威力・範囲ともにアサシン界でも最高クラスと言える特攻攻撃を短い間隔で複数回使用することができるという特徴は、山の翁やカーマには真似のできない強みといえます。
また3枚のクイックカードをメイン武器とする点もスカサハ=スカディとバディを組む上での大きなメリット。FGOに数あるスキルの中でも最強の効果を持つ「原初のルーン」もジャックちゃんであれば最大限活用することができます。「スカディはキャスタークラスのため対ライダー戦で起用したいジャックちゃんとは並べたくないのでは」という意見もあるかもしれませんが、スカディのスキルはその全てが火力を出すことに特化している点、ジャックちゃんがライダー相手以外でも火力を出しやすい点から、クラス相性の兼ね合いを鑑みた上でもこの2人の相性は良好。スカディは似たような色特化バッファのマーリンや玉藻と違って前線に維持する意義が薄いのもポイントで、ライダークラスを相手にした時スカディが退場しやすいのも、殿ジャックちゃんの爆発力のことを考えるとプラス要素と言い換えることができます。
また継続バフを持たないという弱点ですが、ジャックちゃんに足りない部分があるならマスター側で補強してあげればいいんです。
幸いジャックちゃんは前の記事で紹介した三蔵ちゃんと同じく、起用する上でのプランが明確に決まった自己完結型のアタッカー。「宝石魔術」を始めとしたクリティカル威力アップ系の概念礼装や「イマジナリ・アラウンド」のような高倍率のクイック強化系の概念礼装を持たせることで、ジャックちゃんは再び最前線で戦うことができるようになるでしょう。
ジャックちゃんが実装された頃と比べて優秀なアサシンが増えてきたのも、見方を変えればそう悪いことではありません。例えば低レア勢だと入手難易度・育成難易度ともに敷居が低くなった呪腕のハサンは僅かなコストで場に残り続け、スキルを使っているだけで定期的にクリティカルスターを提供してくれますし、恒常金サーヴァントならときにアサシンクラスを並べたときに大きなシナジーを生み、普段は全体クイックバッファとして、ときには強烈なクリティカルアタッカーとして振る舞うことができる武則天などジャックちゃんとも噛み合うアサシンも今のFGOには多く存在します。そもそもFGOは6騎のサーヴァント、そしてマスターの持つ能力を組み合わせて戦うゲーム。ジャックちゃん1人で届かないのであれば、パーティ単位で強力なアタッカーであるジャックちゃんを盛り立ててあげましょう。俺が、俺たちがお母さんだ!
第5位 カルナ
\へいよーかるでらっくす/
いよいよラスト、この枠は最後までジャンヌやエルキドゥと迷いましたが最終的に周回適正という観点からカルナさんが第5位にランクイン。
ジャンヌはともかく、何故エルキドゥとカルナさんのランサー2人で第5位を争うことになったのというと、それはやはり高難易度クエストに於いてアサシンと同じくチャージゲージが3と短いアーチャーがきわめて厄介な存在であるのが理由です。
カルナさんが初めて登場したのはジャックちゃんと同じく「Fate/Apocypha」。FGOに於いては2016年の正月、同じくインド出身の英霊である星5アーチャー・アルジュナと同時に恒常サーヴァントとして本実装されました。メインストーリーでは「第5特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム」と「Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ」でカルデアに味方するサーヴァントとして登場し、どちらの舞台でもインド最強の英雄の名に恥じない活躍を見せてくれました。
そんなカルナさんのスキル構成がこちら。
「魔力放出(炎)」は1Tの間自身のバスターカード性能を20〜30%アップ、宝具威力を10〜20%アップさせるスキル。この手のスキルは基本的に最も安定してダメージを与えることのできる宝具攻撃に合わせるもののため、単純な1Tバスターアップスキルより宝具ダメージの伸びる「魔力放出(炎)」のほうが優秀と言えます。さらに大きなダメージを叩き出すことのできる宝具バスターブレイブチェイン成立時にはこの関係は逆転しますが
、後述する宝具の効果でその数値差は詰めることができるように。
「無冠の武芸」はNPをスキルレベルに拘らず固定値25%チャージし、3Tの間スター発生率を30%〜50%アップ、クリティカル威力を20%〜40%アップさせるという複合スキルです。カルナさんが単なる特攻アタッカーに留まらず、周回適性を持つサーヴァントとしても評価される理由がこのNPチャージスキルの存在です。
25%というのが何とも歯痒い数値で、NP50%礼装+無冠の武芸+他スキルでのNP20%付与(代表的なところではやはりマーリンの「夢幻のカリスマ」)では僅かに宝具発動に届かないのが玉に瑕。所詮は5%なのでカルナさんには2waveか3waveを担当してもらい、道中にクイックかアーツで殴れば十分回収できることはできるんですが、我々脳死周回勢としては可能な限りそういったランダム要素は潰していきたいですよね(病気じゃん?)
同様の理由で孔明と組んだ際の脳死周回でも25%チャージという数字がネックとなります。いやこんなん気にしてるプレイヤーの方が少ないんでしょうけど……
またカルナさんが実装された頃と比べて味方にNP20パーセントを付与できるサーヴァント、自身のNPを20%以上チャージできるランサーの数がとても増えたのも向かい風。火力面、確殺範囲は別としても周回適正という意味ではカルナさんは以前ほどオンリーワンのサーヴァントと言えなくなっていることには注意。一応凸「虚数魔術」でキッチリ宝具を撃てるのはコスト調整・微課金マスター的にも嬉しいところではありますが。
「貧者の見識」は1Tの間敵単体の弱体耐性を確定で30%〜50%ダウンさせ、その後これまた確定で宝具封印状態を付与するというもの。対象エネミーが弱体無効パッシブを持っていない限り確定で宝具封印状態を付与できるのがとにかく強い。カルナさんの仮想敵であるアーチャーはチャージゲージが3と短いため、高難易度クエストなどでブレイクゲージを持ったエネミーを3Tの間に仕留めきれなかった場合でもこのスキルがあればチャージ攻撃を1T遅らせることができるように。また「呪術」をはじめとしたチャージ減少スキルとは違い、宝具封印状態は読んで字の如く「宝具を発動できない状態を付与する」ものとなるため「黄金律」などのチャージ加速スキルを使用し、こちらの予想より早くチャージ攻撃を仕掛けてくるタイプのエネミーに対しても対策することが可能に。その場合はチャージゲージが2の辺りで「貧者の見識」を使っていきたいですね。
また何故宝具封印状態の付与が確定なのに弱体耐性ダウン効果がついているかという疑問についてですが、これは後述するカルナさんの宝具「日輪よ、死に随え」のデバフ効果を通すためのものと思われます。本来はまた違った運用を想定されていたようですが、強化クエスト前の「日輪よ、死に随へ」にはデバフ効果がついていなかったことから他のランサーと差別化を図りつつ、カルナさんの性能を活かすためにこういった形に納まった模様。個人的には非常に素晴らしい落とし所だと思います。
また単純な弱体耐性ダウンとしてみても最上級のスキルとなっています。なにしろ確定なので「デバフを通すための弱体耐性ダウンなのに、普通の対魔力に弱体耐性ダウンというデバフが弾かれる」という意味のわからない状況も「貧者の見識」では発生しません。まあ弱体耐性ダウンの数値は最大50%なのでそれでも弾かれる時は弾かれるんですけど。もうわかんねえなこれ。
ともかく、1Tの間はあらゆるデバフが通りやすくなるというのがポイントです。同じランサークラスだと星3ランサー・ヘクトールとは非常に相性が良く、やや信頼性に欠ける代わりにスタン状態かチャージ減少を同時に付与することのできる「友誼の証明」の通りが非常に良くなります。今となっては入手するのは難しいですが、星5ランサー・玉藻前のスキル「真夏の呪術」はメリット・デメリットの両方をカバーできるため好相性。「ビーチフラワー」のスター発生率アップも「無冠の武芸」のそれと併せることで目に見えるレベルの効果量を発揮するようになり、カルナさんの持たない攻撃力アップを付与することができるという意味でもベストマッチなコンビと言えますね。
最後にカルナさん最大のセールスポイントである宝具「日輪よ、死に随え」について。
効果は敵全体に神性特攻攻撃を叩き込むというもので、その特攻倍率は150%というとんでもないシロモノ。
特攻が刺さるアーチャーやバーサーカーに対してはその辺の単体宝具を超えるほどの威力を誇りますが、強化クエストを経ることでさらに宝具威力が強化され、攻撃後に3Tのバスター耐性ダウンを付与するように。
残念ながらバスター耐性ダウンは「日輪よ、死に随え」の後に付与されますが、このデバフのお陰でそのターンにおけるカルナさんのバスターカード性能アップ値はスキルマ「魔力放出(炎)」込みで50%となり、その後のバスターカードにクリティカルスターが乗った暁には神性云々に拘らず凄まじい瞬間火力を叩き出します。
具体的な数字を出してみましょう。「魔力放出(炎)」の30%+「日輪よ、死に随え」のデバフ効果で20%、ここに「無冠の武芸」の40%が乗算されて2.1倍。これだけだと大した倍率に見えませんが、バスターブレイブチェインボーナスとクリティカルボーナスまで載せた上でアタッカー気質の星5サーヴァントが全力を繰り出すと…
こう。
これでまだ攻撃量アップ系の概念礼装や人権キャスターで上乗せできるっていうのが何より恐ろしいですね……。
またバスター耐性ダウンは3T続くので瞬間火力に限らず、またカルナさん以外のバスター攻撃にも作用するのもポイント。まあブレイクゲージ持ちでもない限りは大体3Tと持たずに溶けちゃうんですが……
……ん? ちょっと待てよ?
バスター耐性ダウン、そして弱体耐性ダウン。この2つの効果を活かすことのできる超絶ラブリーキュートで最強無敵なサーヴァントを俺は1人知っているような……
そう、清姫ですね。スタンもきらきら輝くの。
もちろんランサーのほうの清姫も非常に相性がいいです。つまりカルナさんは実質きよひー……?
以上、これで全5騎のサーヴァントを紹介し終えることができました。……マ?
本当に珍しく企画倒れで終わりませんでしたね。というか連続記事モノでは普通に初めてなのでは……?
ここまで書きたいことを書ききることができたのもひとえに読者の皆さま、そして星5サーヴァント配布に踏み切ってくれたDWの英断のお陰です。本当にありがとうございました。
流石にだいぶ予想外のキャンペーンだったので交換前には間に合いませんでしたが、願わくば今回のシリーズが多くのマスターの目に止まり、交換する星5サーヴァントを選ぶための一助になれば幸いです。
それでは今回はこの辺りで。待て次回。
え?