【FGO】推し鯖勢VS異聞帯という名の冷たい冬
皆さん、遅ばせながらあけましておめでとうございます。今年も当ブログをよろしくお願いします。
皆さん福袋はどのクラスを引かれましたか？ お目当てのサーヴァントは引くことができたでしょうか？ ちなみに筆者は現在各チャンネルで絶賛放送中のTVアニメ、2クール目に突入した「Fate/Grand Order − 絶対魔獣戦線バビロニア」でも活躍中のエレシュキガルを運良く一本釣り、ようやく宝具2にすることができました。エレシュキガルは筆者お気に入りキャラクターの1人でもあるのでいつか宝具5を目指してみたいものですね。
さて、という訳で挨拶もそこそこに新年1発目のFGO記事。折角なので今回は気合いをいれて筆者随一の推しサーヴァント、清姫について紹介していきましょう。
☆清姫〔バーサーカー〕についての解説
清姫は聖晶石召喚やフレンドポイント召喚から入手することのできるバーサーカークラスの星3サーヴァント。スキルは3Tの間自身の防御力を最大24%アップさせる変化、敵単体の攻撃力を20%上げてしまう代わりに敵の防御力を最大24%ダウンさせるストーキングの2つ。さらに2020年1月現在実装されている2つのサーヴァント強化クエストを経ることにより、3つ目のスキルとして自身にかかっている弱体効果を解除後バスターカードの性能を最大30%アップさせる焔色の接吻が追加。変化スキルは防御力アップの倍率が最大30%に、そして副次効果として敵全体に延焼状態を付与する変化（火竜）へと強化されました。
コマンドカードはバーサーカークラスの標準的なバスター3枚構成。ですが清姫の特徴としてNP獲得量が他のバーサーカーと比較して明らかに多いというものがあり、3枚目にアーツカードを置いたりA→B→Qとブレイブチェインを組むことで相手によっては大量のNPを回収することが可能となります。
宝具「火生転身三昧」は敵全体への攻撃に加え、やけど状態の付与、低確率でスタン状態を付与する効果を持ちます。宝具威力は焔色の接吻を使用時は一体につき30000弱、ストーキングを乗せた対象には40000弱の与ダメージ。清姫単体ではやや心許ない火力ですが、孔明やマーリンなどの使いやすい攻撃力バフを乗せることで1wave〜2wave辺りのエネミーや日々の種火周回、宝物庫周回であれば十分任せられるダメージ量と言えるでしょう。
またスタン付与確率も表記では低確率とありますが実際の数字で言うとOC100の時点で50%、宝具で倒しきれなかった場合でも半分の確率で敵全体をスタンさせることができます。うまくハマればストーキングのデメリットを打ち消したり、相手の宝具攻撃ターンを1ターン引き延ばすこともできると考えると中々強力な副次効果ではないでしょうか。とはいえ所詮50%は50%、信頼できる数字とは言い難いので運がよければ1ターン得をするかも、程度に考えておきましょう。
最後に清姫の特徴としても１つ、それはメインストーリー序盤で必ず1体は手に入るサーヴァントであるという点です。清姫は第一特異点クリア後にプレゼントボックスに追加されるシナリオ配布サーヴァントのため、あまり聖晶石召喚を回すことができずサーヴァントの絶対数が少なくなるであろう無課金〜微課金マスターにとって、多くのクラスに攻撃優位を突ける清姫は非常に頼もしいアタッカーとして戦線を支えてくれる筈です。
総評として、状況を選ばず多くのクエストで活躍することのできる汎用アタッカーというのが清姫の立ち位置となります。また強さだけではなく、プレイヤーの分身である藤丸立香に好意を示す女性サーヴァントというヒロイン性をも兼ね備える彼女は多くのプレイヤーから根強い人気を集めるキャラクターでもあり、マイルームでの会話においてもクエスト周回で荒んだモチベーションを持ち直してくれる存在としてあなたを支えてくれること間違いなし。
さあ、この記事を見て興味を持ったあなたも清姫を育てて、快適で楽しいカルデアライフを送りましょう！
…………。
☆バーサーカーの時代は変わった
終わった、とまでは言わない。一部のバーサーカーは未だにめちゃくちゃ強いからだ。最近実装された神ジュナは本来メインストーリーや高難易度では全体宝具バーサーカーであるにも関わらず全サーヴァント中トップクラスの火力であらゆる攻略動画に顔を出しているし、頼光ママも以前ほどの問答無用さは無くなったものの幕間でスキルに相性の良いクリティカル威力アップが追加され、キャラクターとしての人気と復刻機会の多さからくる所有率の高さ故か今なお活躍している。
えっちゃんはかつて最弱星5バーサーカーと言われていたのが嘘のような魔改造の数々と強力なクイックバッファーであるスカディの参入によって今や単体バーサーカーといえばXオルタ、といわれるほどにまで返り咲いた。クイックと言えばランスロットもスカディによって一気に周回適性を手に入れたバーサーカーの1人だ。かつてはマーリンの加護を得ることが出来ず宝具火力不足に苦しんだランスロットだったが、いまやスカディに挟まれることにより1waveから3waveまでを単騎駆けできる怪物マシンへと進化を遂げてしまった。その他にも、昨年夏のフレンドポイント召喚追加組である陳宮がバーサーカークラス限定の英雄作成を持ち込んだことにより化けたバーサーカーだって数多くいることだろう。……いや陳宮のブッ飛び加減は英雄作成云々レベルの話ではないんだけど。
しかしその一方で、難易度が際限なくインフレしていく現環境に取り残されてしまったバーサーカーが存在しているのも事実だ。というよりまあ、これはバーサーカーに限った話では無いだろう。1.5部からもはやお馴染みとなったブレイクゲージシステム。ゲージ破壊時に発動する理不尽極まりない複合高倍率バフorデバフに強制強化全解除、そして爆速チャージからの宝具ぶっぱ。どれだけ趣向を凝らしたパーティでもゲージを割った瞬間に全てのギミックを剥がされ、殺意マシマシなクリティカルの一撃でプランを崩壊させられることなどもはや日常茶飯事である。
筆者の愛する清姫も、そんなインフレしていく環境に置き去りにされたサーヴァントの1人だ。何しろ最高の相方を失った。相方、つまりはマシュである。
取り回しの良い2種類の防御バフ、バフの切れた清姫を庇いながらキャメロットに繋ぐためのタゲ集中、NPを稼ぎながら清姫を守れる緊急手段用の無敵付与。マシュ本人にも鋼の鍛錬を装備させ、要塞の如き硬さで十数ターンを戦い抜くパーティは筆者が清姫をメインアタッカーに据える上で辿り着いた解答だった。
そもそも清姫の強みは上述した通りどんなクエストでも癖なく戦うことのできる汎用性にあったのだけど、それはそのままどんなクエストでも他と較べて特化した部分が無いという弱点と言い換えることもできる。
特徴の1つであるNP獲得量の高さも、NPを固定値で獲得できるようなサーヴァントには効率でもカードに依存しない点でも基本的に勝てない。火力面でもクリティカル被弾事故を誘発しかねないストーキングは打ち所がやや難しく、焔色の接吻は優秀ではあるが1ターンしか効果が続かず、できれば清姫の宝具ターンに合わせたい関係上軽率に使うことはできない。
1部7章辺りから道中の雑魚エネミーが宝具一発で沈まないことも多くなってきて、火力ソースに乏しい清姫で戦うのはなかなか難しくなってきた。それでも清姫の強みを活かし、尚且つ他のバーサーカーとは被らない独自路線を目指すために考えた筆者が最後に目をつけたのが、清姫の持つスキルの中で最も地味な変化スキルだった。
防御力アップ。そもそもFGOにおける防御力とはなにか、という話から始めよう。サーヴァントの持つステータスにDEFという項目はない。あるのはHPとATKだけだ。
FGOにおける防御力アップとはつまり、相手に依存しない攻撃力ダウンだ。清姫の場合、3ターンの間受けるダメージを2割から3割軽減することができる。これはデバフ系のスキルと違い、対魔力に弾かれることがないため安定して戦法として組み込めるのが特徴で、敵からの強化解除が無作為に複数回飛んでくることは少ないことも含め筆者は個人的には攻撃力ダウン系スキルより使いやすいと考えている。
反面、味方に振れる防御力アップ系スキルは絶対数が少なく、その中でも清姫と相性の良い使い手となるとさらに限られてくる。そのうえ、バーサーカーはクラス特性としてあらゆる被ダメージが2倍になるデメリットを抱えているため中途半端な防御バフでは無意味になりかねない。敵編成に対して優位なクラスで臨めば被ダメは素で2分の1、与ダメは素で2倍になるのだから最初からそういったパーティでいけばいいじゃん、という話で終わってしまう。というか実際その通りだと思う。いやでもやっぱり清姫と駆け抜けたい……どんな混成クラス編成にも繰り出せて、それでいて使い勝手の良い防御バフを絶え間なく張り続けられる都合の良いサーヴァントはどこかにいないものか……
いた！
いなくなった！
かくして2部以降、オルテナウス仕様となりスキル構成が全て換装されたマシュは殆ど全ての防御バフをオミットされ、長く愛用していたきよひーシステムは中核を失ったのであった。ゆるさない。
☆希少アイテムを用いた基本ステータスの底上げ
お気に入りの銅銀サーヴァントを常に最前線で活躍させていくのはなかなかに難しいです。どれだけ強力なユニークスキルを持っていてもHPが低ければ2度目3度目のCT回復前に倒されてしまいますし、ATKが低ければ瞬間火力も次第に物足りなくなってきます。メインストーリーが佳境を迎えるにつれ、敵の総HPも増え攻撃も苛烈になっていくのに、フォウマ最終再臨まで済ませたこちらのサーヴァントは唐突なアッパー調整でもない限りそれ以上強くなることが無いわけですから当然ですね。
それでも推しを活躍させたい、まだ一緒に戦っていきたいと考えたときに選択肢の1つとして上がるのが聖杯転輪。これはメインストーリーや期間限定イベントクエストで入手することのできる聖杯を消費することで、レアリティごとに設定されているレベル上限を一部解放することができるシステムで、数多くの聖杯を湯水のように注ぎ込むことで星5サーヴァントさえ超えたレベル100にさえ到達することが可能になります。
とはいえ銅銀サーヴァントをレベル100にしたところで星5サーヴァントを基本ステータスで上回れる訳ではありません。目安としては星1〜星2サーヴァントであれば星3サーヴァントをやや上回る程度、星3サーヴァントであれば星4サーヴァント相当のステータスといったところでしょうか。さらに大雑把な言い方をすると、レベルキャップを10上げることでだいたいフォウマ1回分程度のステータスの底上げをすることができます。
銅銀サーヴァントにはレアリティの低さ故に許されているような破格のスキルを持つものも多く存在しているので、聖杯転輪を経ることによって単純なステータスの底上げに留まらず殆ど別物のような働きをするサーヴァントもいますが、単純にステータスが一回り以上底上げされるだけで聖杯転輪には十分な価値があります。どれだけ強力なスキルを持っていてもその効果が続くのは長くて3ターンがいいところ。基本的に半分以上のターンは裸一貫の状態で戦わなければならない訳ですから、結局最後にものをいうのは基本ステータスの数字なんです。FGOにおいて金サーヴァントが強いと言われる所以は主にこれですね。
とはいえ折角レベル100まで到達したのであればさらなる上を目指したいと考えてしまうのは当然の流れです。そんなあなたに金フォウくん。金フォウくんは通常の銀フォウくんで強化できる上限値を超え、さらに1000の固定値をステータスに加えることのできるアイテムになります。入手手段としてはやはり期間限定イベントや高難易度クエストでの報酬となり、一応ダヴィンチ工房でもレアプリズムと引き換えに交換することができます。とはいえ銀フォウくんとは違い大抵一度のイベントでATK、HPに対応したものが1、2枚配られる程度の頻度でしか手に入らないアイテムになるので、金フォウマを目指す道のりは年単位で遠いものになります。気長にこなしていきましょう。
ここまで到達すると星3サーヴァントも星5サーヴァントに匹敵するほどのステータスを手に入れることができます。清姫を例に挙げて見ましょう。通常のレベル70時点ではこのような感じ。HP偏重型のためATKは8000にも届かないためやや物足りず、耐久力も実質HPは5088になるため変化込みでも正直信頼できる耐久性とは言い難いです。しかし聖杯転輪や金フォウマを経ることで……
ここまで数字が伸びます。単純なステータス数値でも星5サーヴァントに迫るものとなり、特に火力方面ではバスター1枚でコンスタントに10000以上の与ダメージが出るようになったのが嬉しいところ。宝具威力も焔色の接吻のみで単体40000前後、ストーキング込みだと50000前後までダメージが上がりました。またもう一つ大きな変化があり、HP総量が大幅にアップしたことで防御力アップによるダメージカット率も向上し、清姫単体でもそこそこの硬さを持つようになっています。前述したマシュとコンビを組んでのパーティが実現したのもこの強化が大きかったですね。
……ですが残念なことにここまでステータスを強化しても、まだまだ清姫単独では高難易度を戦い抜けるほどの強さを手に入れることはできていません。いくら星5サーヴァントに近いステータスを手に入れたとはいえ、清姫の持つスキルは言ってしまえば凡庸な効果のものばかり。宝具も高体力のボスサーヴァント相手には有効打になりにくい全体宝具、現在猛威を奮っている神ジュナのような特攻スキルも持たず、かといって頼光のように一人で星出しからクリティカルまでを担える完結性も持たない清姫では、やはり今ひとつ決め手に欠けると言わざるを得ないのが現実です。
しかしこのゲームは清姫1人で戦うゲームではありません。プレイヤーの分身たるマスター、フレンドから借り受けた助っ人サーヴァント含む総勢6名のサーヴァント。その全てを以て総力戦で挑むのが今のFGOです。マシュに頼れなくなってもまだ戦える筈、早急に新しいバディを探さなければ……‼︎
という訳で次回、清姫を最大限に活かし続けるきよひー再生工場編。
