【FGO】はがたそ〜^^

前回→【FGO】推し鯖勢VS異聞帯という名の冷たい冬 - 虚ろな唇を重ねて

前後編と言ったな。アレは嘘だ。

あっ

という訳できよひー再生工場、防御バフ編になります。ホントはタゲ取り編とアタッカー編を1つの記事にまとめるつもりだったんですけど、どうも凄まじいテキスト量になりそうだったんでやっぱり3つに分割することとしました。絶対1週間じゃ上げられないからね！

前置きもそこそこにして、それでは防御バフ編の紹介に入りましょうか。

☆マシュ・キリエライト

・入手難易度　☆

・育成難易度　☆☆

・防御性能　☆☆☆☆☆

ストーリー上の相棒にして、清姫最高の相方です。

全マスターが連れているサーヴァントで、全クラスに対して被ダメージ及び与ダメージが等倍になる特殊クラス「シールダー」に属する唯一のサーヴァント。防御力アップにダメージカット、1ターン無敵とパーティを支える数多くのスキルを併せ持つ貴重なバッファーで、最終的に星4サーヴァント相当のステータスに達しながらも編成コストが破格の0ということもあり、メインストーリー進行から高難易度クエスト攻略まで多くのマスターに愛用され続けているきわめて優秀なサーヴァントです。

なかでも特筆すべきは第1スキル「今は脆き雪花の壁」。その効果は3Tの間味方全体の防御力を最大15%アップさせるスキルで、メインストーリー1部6章中盤に「誉れ堅き雪花の壁」へと変化、強化倍率が最大20%まで引き上げられます。これに清姫の「変化（火竜）」を重ねることで3ターンの間合計44%の防御力アップとなり、バーサーカークラスのデメリットをほぼ打ち消すことができます。防御バフが切れた後も無敵スキルやターゲット集中スキルで清姫を庇い続けることができ、かつスキルレベルが最大であれば即座に誉れ堅き雪花の壁を再使用することも可能。

また宝具「仮想宝具 擬似展開／人理の礎」は雪花の壁と同じく、パーティ全体の防御力を30%アップさせるもの。6章終盤には攻撃力30%アップを追加された「いまは遥か理想の城」となり、より強力な全体バフへと変化します。これを第1スキルと重ねるもよし、再使用までの間隔が長い第2スキルを抱えて防御バフの切れ目を宝具で埋めるのもよし。いつ使用しても基本的に腐る効果がないため、とにかく使い勝手のいい宝具です。

以上の点から清姫のみならず、多くのサーヴァントと相性のいいマシュですが……メインストーリーをある程度進めないとレベルキャップやスキルが解放されないこと、またメインストーリー2部序盤にスキル構成がオルテナウス仕様に変化し、持ち味だった防御スキルのほとんどをオミットされてしまうことが弱点。オルテナウス仕様のマシュも決して弱い訳ではないんですが、この変化の影響により筆者は今までマシュに頼りきりだった防御バフ役を改めて模索することとなりました。

☆諸葛亮孔明〔エルメロイⅡ世〕

・入手難易度　☆☆☆☆

・使用難易度　☆

・周回適正　☆☆☆☆☆

FGO稼働初期実装組の恒常星5キャスターにして、クエスト周回に於ける初代人権サーヴァント。

当初5人存在した星5サーヴァントの内の1人で、実装当時は非攻撃宝具かつバフに特化していたことからプレイヤー間の評価が低いサーヴァントでしたが、しばらくして3種類のスキルにそれぞれNP付与が加わったことによりパーティ全体に20NP、さらに単体に30NPを配ることで宝具使用までのターンを大きく短縮できる存在として所謂人権サーヴァントの地位を手に入れるに至りました。

NP効率がいいとはいえアーツカードを1枚しか持たない清姫にとっても全体宝具を撃ちやすくなる孔明の存在は非常に大きなものですが、NP付与以外にも3種類のバフ、特に防御力を最大30%アップできる「軍師の忠言」自体は清姫と非常に相性のいいものとなります。NPを30加えられる「鑑識眼」も有難いスキルですが、スター集中スキルを持たない清姫ではクリティカル威力アップの効果を活かすのは難しいでしょう。単純なNP付与スキルと割り切るか、バーサーカーのスター集中率の低さを利用しもう1人のアタッカーを用意、そちらに「鑑識眼」を付与してクリティカルを狙わせるのもいいかもしれません。

清姫と組ませるにあたってオススメの概念礼装は様々なデバフ効果を持つ孔明の宝具「石兵八陣」の弱体付与確率を伸ばす「レコードホルダー」、孔明自身の通常攻撃火力を伸ばせる「フォーマルクラフト」等のアーツ性能強化系。毎ターンクリティカルスターを一定量生み出す「2030年の欠片」で先程説明したクリティカル戦法を狙っていくのもアリです。

また最も大きな特徴として、孔明は恒常サーヴァントのため所有率が高く、またプレイヤー間でいつの間にか広がっていった「サポート枠のキャスタークラスにはNP付与スキル持ちを置くべし」という風潮から最も手に入り易い孔明は自分で持っていなくてもフレンドサーヴァントとして非常に借りやすい、というのも特徴。上記の通り概念礼装も選ばないため、基本的に周回用として絆ポイント増加礼装を付けていることが多い孔明でも問題無く難所に投入できるというのが嬉しいところですね。

絆ポイントといえば孔明の絆礼装である「王の遺物」も孔明自身がフィールドにいる間、常時パーティ全体のバスター性能を15%アップさせる効果を持っています。絆10を目指す道のりは果てしないですが、クエスト周回適正の関係上連れ歩くことの多い孔明の場合、絆ポイントを溜めきるのはそこまで難しいことではありません。もしも貴方が孔明を手に入れることが出来た時にはぜひ一度絆礼装の獲得を目指してみてください。

☆エレシュキガル

・入手難易度　☆☆☆☆☆

・防御性能　☆☆☆☆

・スキル上げ難易度　☆☆☆☆☆

メインストーリー第1部第7章、アニメ化されるほどに人気の高いエピソードである「絶対魔獣戦線バビロニア」で初登場するもサーヴァントとして実装されず、しばらくの間多くのマスターたちをやきもきさせながらも2017年クリスマス、ようやく満を辞して実装された期間限定星5ランサー。

なにより目玉はシナリオ上でも最終局面の決め手となったユニークスキル「冥界の護り」。その効果は3Tの間味方全体に最大20%の防御力アップ、最大30%のNP獲得量アップ、最大3000の最大HPアップ、そして〔冥界の護り〕状態を付与するというもので、これにより清姫の持ち味である耐久性とNP効率の良さを底上げすることができますね。最大HPアップというのはややわかりにくいですが、わかりやすく説明するとHPバーの右側に継ぎ足されるのではなく左側に差し込まれるもの、HPアップが解除されても差し込まれたHP自体は消滅しないので実際には予め先撃ちしておけるHP回復スキルの上位互換といえます。さらに〔冥界の護り〕状態にあるサーヴァントがいる時にエレシュキガルが宝具を撃つことにより、追加で攻撃力アップ20%も付与されます。いたせり尽せりですね。

攻防バフを張りつつ宝具使用の補助ができるという点で孔明に似た性能をしたエレシュキガルですが、明確な差異としてエレシュキガル本人もNP50チャージスキルと全体宝具も併せ持ち、準アタッカーを担当することもできるという点があります。とはいえ宝具威力自体はそこまで高くなく、対アーチャー以外ではそこまでのダメージを期待することはできません。あくまでも準アタッカー、3waveまでの露払い担当と考えましょう。

オススメの概念礼装はイベントでよく配布されるタイプの初期NP50固定+α系のもの。第2スキル「魔力放出（檻）」と合計して一気に0から100までNPを溜め、宝具を即座に撃てるのが魅力です。あるいは火力に欠けた宝具ダメージを強化するために「ヘブンズ・フィール」等の宝具威力アップ系をつけるのもいいでしょう。特に「黒聖杯」は宝具威力を最大80%もアップさせることのできる強力な礼装。代わりに毎ターン500のスリップダメージを受けるデメリットを負うことになりますが、星5サーヴァント特有の高いHPに加えて「冥界の護り」により耐久性も向上しているためスリップダメージもほとんど苦にならず、HPの高いエレシュキガルと非常に相性が良い礼装と言えるでしょう。

パーティ全体を支えることのできる強力な複合スキル、チャージ攻撃を凌ぐための無敵スキル、NP50チャージ持ちの全体攻撃宝具と優秀なサーヴァントの要素を兼ね備えたエレシュキガルですが、彼女を使いこなすには2つの大きな関門を突破しなければなりません。1つ目の関門はまず聖晶石召喚。そもそも星5サーヴァントなので入手難易度が高いのですが、それ以前にエレシュキガルはキャラクターの人気の高さに対して聖晶石召喚でのピックアップ頻度が異様なまでに低いという問題も抱えているんです。エレシュキガルが単独ピックアップされたのはクリスマス2017に実装された2017年12月とその復刻召喚である2018年11月、たったの2回！FGOにおける年末というのは例年新規サーヴァント実装＆人気サーヴァント復刻が畳み掛けるように襲ってくる地獄の如き季節であり、その苛烈さとピックアップ頻度の少なさからかエレシュキガルの所有率は非常に低いものとなっています。筆者はてっきりアニメ放送に併せて同じく復刻機会の少ない山の翁と共にピックアップされるものだとばかり思っていたんですがそんなことはなかったぜ。

また運良く召喚の関門を潜り抜けたマスターの先にはもう一つの関門、スキル育成という大きな壁が立ちはだかっています。エレシュキガルの強さの多くはスキルに依存しており、その真価を発揮するためには可能な限り限界までスキルレベルを鍛え上げる必要性に迫られます。とはいえスキル上げに必要な素材は愚者の鎖がちょっと（ホントか？）多く要求されるくらいで、再臨素材の手持ちにちょっと余裕のある場合は意外とスルスルとスキルレベル上げをすることができまs

バカッ・・・・・・！刻むだろっ！普通もっと・・・・・・！段階をっ・・・・・・！

この宵哭きの鉄杭というアイテムですが……入手場所が限られて、かつドロップ率もそこまで高くない上に要求される数が異様に多いとして悪名高い再臨素材の1つになります。ちなみにエレシュキガルに必要な鉄杭の数がスキル1つにつき72、つまり合計で216。フリークエストで入手できるのが1.5部セイレムのクエストのみというのもあり、この素材がネックになって手放しにオススメすることの出来ないサーヴァントも数知れず……

☆司馬懿〔ライネス〕

・入手難易度　☆☆☆☆

・防御性能　☆☆☆☆☆

・義妹度　☆

Fate/staynightのスピンアウト作品であり、昨年アニメ化も果たした「ロード・エルメロイII世の事件簿」とのコラボイベントで実装された期間限定星5ライダー。

何より特徴的なのはそのクラス。基本的にバッファーといえばキャスタークラスが多いFGOにおいて、キャスタークラスが不利を取りやすいライダー編成に等倍で繰り出せるというだけで価値のあるサーヴァントです。スキル構成はより防御的に、より他者バフに特化した孔明といったところ。味方単体に2回分の無敵を張れる第3スキル「至上礼装・月霊髄液」も防御バフだけでは捌き切れない清姫へのチャージ攻撃をいなす防御手段として有用な存在ですね。

宝具「混元一陣」は3Tの間敵全体の防御力を30%ダウン、クリティカル発生率もダウンさせつつ自身にかかっている弱体効果を解除、そして味方全体にクラス相性の防御不利を打ち消す状態を付与するというもの。要するにライダーがアサシンに殴られても等倍ダメージ、バーサーカーが誰に殴られても等倍ダメージということですね。最高か？

清姫にとって司馬懿はマシュに代わりうる最高のサーヴァントといえるでしょう。なんてったって3Tの間はライネスも清姫もシールダーになれるわけですから。しかも防御面だけ。クラスが変化するわけではないので、こちらから与えるダメージは変わりません。清姫の場合、バーサーカーのデメリットを無視しながらメリットだけを享受することができます。ここに「軍師の忠言」による最大25%の防御力アップと「変化（火竜）」、合計49%の防御バフを重ねて要塞化するのもいいですし、混元一陣の効果が適用されていないターンを防御バフで埋めるのもいい……あれこれおんなじことマシュの項でも書きましたね。まあ防御バフ張れますし、無敵張れますし、タゲは取れないですけどシールダーになれますし、もうこれは実質マシュといってもいいのではないでしょうか。

このように滅茶苦茶清姫と相性のいい司馬懿ですが一応弱点らしいものが2点あり、味方単体の攻撃力を最大40%アップさせる第2スキル「宣帝の指揮」に自身の攻撃力を20%下げるデメリットがあり、ただでさえ扱いに困る平凡な性能の2枚のクイックカードがより完璧な無効牌になってしまっている点、それでいてライダークラスの特性としてスター集中率が高いことから、クリティカルアタッカーの動きを阻害しがちな点があります。

いやまあでも清姫の攻撃力が40%上がっているので、ライネスのアーツカード切っていくとしても20%の攻撃力ダウン分はを差し引いてもお釣りが出ますし、清姫はクリティカルスターと無縁の生活を送っているので全然問題ないですね。ライネスちゃんサイコー！

筆者一押しの礼装はこちら、「聖者の依代」。3回限定ではありますが「宣帝の指揮」の攻撃力ダウンを無効にしつつ、宝具の回転率を上げることが出来ます。

ちなみに司馬懿もスキルレベルによって強さが変動するサーヴァントで、この切り出し方でなんとなくお察しのマスターがいるかもしれませんがその通り、宵哭きの鉄杭をたくさん使います。1スキルにつき72本、3つ合わせて216本。おのれセイレム、おのれフォーリナ……！！！

ライネスちゃんは期間限定サーヴァントですが、「ロード・エルメロイII世の事件簿」にはまだまだアニメ化されてないエピソードがたくさん残されています。2020年冬には続編の「ロード・エルメロイII世の冒険」も刊行されるそうなので、イベント復刻の可能性も十分。宝具レベルに関しても1あれば上記の運用にはまったく支障はないので、復刻の際には是非とも召喚にチャレンジしてみてもらいたい1人ですね。

☆アストライア

・入手難易度　☆☆☆

・防御性能　☆☆☆☆

・タイマン性能　☆☆☆☆

ライネスと同じく事件簿コラボ初出、のちに恒常サーヴァントとして追加された星4ルーラー。

ルーラー特有の硬さで攻撃を受け止め、第2スキルで星を出し、第3スキルでその星を吸って殴りかかり、貯めたNPで範囲の広い特攻宝具を叩き込み、落とした星でまたクリティカル、宝具、クリティカル……と相手が死ぬまで殴るのをやめない煉獄使いみたいな自己完結型アタッカーになります。なんで武闘派しかいないんだこのクラス。

一見典型的なアーツクリティカルアタッカー、まるで補助型には見えないアストライアですが、実は女神らしくサポートに回ることもできる器用なサーヴァントでもあります。第1スキル「天秤の護り」は自分以外にも使用することが可能で、このスキル1つで3Tの間攻撃力と防御力、NP獲得量をそれぞれ20%アップさせることができます。強化倍率こそバフの専門家たちに一歩譲る形になりますが、再使用までのターンが短く小回りが効くこと、アストライア本人が場持ちのいい強力なアタッカーとして数えられるのもあって、非常に使い勝手の良いスキルといえます。

第2スキル「魔力放出（星）」もクリティカルスターを最大30個を生み出す破格の星出しスキル。これに加えてアストライアに「2030年の欠片」をつけることで、清姫のようなスター集中スキルを持たないバーサーカーでも十二分にクリティカルを計算することができるほどの量になりますね。

座ってろ。

宝具「裁きの時はいま。汝の名を告げよ」は範囲の広い〔悪〕属性特攻の単体宝具で、副次効果として次のターン20個のクリティカルスターを持ち越すことができます。欠片を持っていれば30個、持っていなくても「魔力放出（星）」を使えばクリティカルスターが飽和します。一級品のアタッカー性能を持ちながらもこういった芸当ができるのが、アストライア独自の強みと言えます。

またアストライア自身も防御バフと相性が良く、清姫の隣に置いて上記の防御バッファーと並べることでルーラーの防御相性有利を多く取れるクラス特性も合わさり、不沈艦の如き硬さで戦線を支えてくれます。倒れにくいということは回転の良い「天秤の護り」を何度も使えるということであり、結果として清姫もより長いターン耐久戦を続けることができるということでもあります。AABBQと癖のないカード構成からチェインも組みやすく、総評としては立ち回りによって振る舞いの変わる、利便性の高い準アタッカー兼準サポーターと言った所でしょうか。

☆トーマス・エジソン

・入手難易度　☆☆☆☆

・防御性能　☆☆☆

・妨害性能　☆☆☆☆

メインストーリー1部5章「北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナム」で登場した星4キャスター。ストーリー召喚限定サーヴァント。キャプテン・アメリカではない。スキル構成は3Tの間自身の防御力を最大24%アップさせる第1スキル「変化」、5Tの間自身にNP獲得状態とクリティカルスター獲得状態を付与する第2スキル「大量生産」。そして絆ポイントをある程度集めることで開放される幕間をクリアすることで追加される味方単体の宝具使用時のチャージ段階を2段階引き上げる第3スキル「概念改良」を含めた3種類になります。これだけだと特段清姫と相性のいい部分は見当たらないエジソンですが、サーヴァント強化を経ることで第1スキルが「メンロパークの魔術師」に変化したことにより見方が変わります。

防御力アップの倍率が最大30%まで向上、さらに味方単体に付与することができるようになり、加えて対象のスキルチャージを1T進めることができるように。

「メンロパークの魔術師」を清姫に使うことで単純に耐久性を高めることができる他、生命線である防御バフの隙間を埋めやすくなるというメリットもついてくるように。また場合によっては清姫ではなくその隣、孔明をはじめとした強力なスキルを持つサーヴァントのスキルチャージを早める使い方も大いにありでしょう。

このスキルの強化により、元々チャージ段階を引き上げることで火生転身三昧のスタン確率を50%から65%までアップさせることができるため相性の良かった「概念改良」と併せて、エジソンは清姫の相方として起用する意味のあるサーヴァントへと新生しました。

宝具「W・F・D」は敵全体にダメージを与えつつ、1Tの間宝具封印状態とスキル封印状態、3Tの間クリティカル発生率ダウンを与えるデバフ系宝具。強化クエストを経ることで攻撃力ダウンの効果もつきますが、普通に使うだけでは10%しか攻撃力をダウンさせることができません。「概念改良」をエジソン自身に付与することで倍率が30%まで向上するため、清姫のスタン確率を15%上げるために使うかどうかはケースバイケースで選択しましょう。

攻撃力アップ系のスキルを持たないため宝具のダメージにはそこまで期待できませんが、「概念改良」込みのデバフが全て通れば数ターンの間敵の動きを阻害、あるいは封殺することさえ可能になります。逆にいうとデバフが弾かれれば「W・F・D」は単なる威力の低い全体宝具になってしまうので、そういった事態を防ぐためにもエジソンには「レコードホルダー」を装備させ確実にデバフを通していくようにしましょう。

ただしエジソンの入手難易度はストーリー召喚限定サーヴァントである上に星4サーヴァントであるため、ある意味星5サーヴァントより手に入れるのが難しいサーヴァント。ピックアップされる機会もなかなか無いため、持っているのであれば育ててみるといい程度の推奨に留めておくとします。宝具撃つときのドデカいロゴはすごい面白いんですけどね。訴えられないのかなアレ。

☆ベディヴィエール

・入手難易度　☆☆

・瞬間火力　☆☆☆☆☆

・スキル上げ難易度　☆☆

メインストーリー1部6章「神聖円卓領域キャメロット」で登場、もう1人の主人公としても活躍し最後にはシナリオ配布サーヴァントとしてカルデアに現れる星3セイバーのおねえさん(おねえさんではない)。ストーリー召喚限定サーヴァント。

1ターンの間味方全体の宝具威力を最大16%アップさせる第１スキルの「軍略」、スキルレベル1の時点でNPを30%獲得できる第2スキル「冷静沈着」からも分かるように、高火力の一撃を売りにした典型的な宝具アタッカーで、宝具レベルマックスかつ強化クエストを経たベディヴィエールの宝具「剣を摂れ、銀色の腕」は星5サーヴァントのそれにさえ迫るほどのダメージを叩き出すことができることで有名です。それぞれ個性が強く使い勝手にやや難のある他の星3セイバーと比べ、単体で完結しプランが立てやすく、「冷静沈着」があることでダメージを出しにくいカードをNPを貯めるために切る必要性が薄いのもベディヴィエール独自の強みといえるでしょう。

ここまでがベディヴィエール単体としての強み。清姫の相方としてベディヴィエールが挙がる理由はここまで触れなかった第3スキル、「守護の誓約」によるものが大部分を占めます。

「守護の誓約」は1ターンの間味方全体の防御力を30%アップさせるスキル。NP獲得スキル「冷静沈着」と同様に、このスキルも上昇値が固定値となっており、スキルレベルを上げなくとも一律で30%の防御バフを得ることができます。基本的にスキルレベルをある程度上げることで実戦投入できるものになることが多い防御力アップ系スキルの中でも「守護の誓約」は珍しくスキルレベルに依存しない効果を持ち、対ランサー編成の時にとりあえず投入するだけで一定量の活躍を見込むことができることから相方候補として名前を挙げることとしました（勿論スキルを鍛えることでCTが縮む恩恵も大きいです、優先度の問題）。

それ以外にも「軍略」は清姫が持たない宝具威力アップ効果として使うこともできますし、「剣を摂れ、銀色の腕」の火力の源泉でもある高倍率のバスターカード性能アップ効果が1T継続することを活かし、孔明の項で説明したようなバーサーカー特有の低いスター集中率の低さを利用したクリティカルアタッカーとしての運用までも視野に入れることができます。その際には清姫もベディヴィエールもクリティカルスターを生み出すことには長けていないので、横に「2030年の欠片」を持ったサポーターを添えてあげるといいでしょう。

またベディヴィエールは単に清姫とマッチする性能を持つだけではなく、ここまで紹介してきたサーヴァント達と比べて遥かに入手難易度が低いサーヴァントという点でも評価することができますね。少なくともメインストーリーを進めるすることで1人は手に入ります。ただエジソンと同じくなかなか回す機会のないストーリー召喚限定サーヴァントであるため通常の聖晶石召喚からは排出されず、普通にガチャを回しているだけでは宝具を重ねることではできません......できませんが、ベディヴィエールはエレシュキガルとは正反対にピックアップされる頻度が非常に高いサーヴァントの1人であるため、スト限サーヴァントとは思えないほどに宝具レベルを上げやすく、その問題点はしばらくFGOを続けていれば比較的簡単にクリアすることができると思われます。

覚えているだけでも6章ピックアップ、クラス別ピックアップ、キャメロット舞台化記念ピックアップ、キャメロット舞台秋公演記念ピックアップ、たぶん今年の2019夏イベ復刻でもついでにピックアップ......円卓の騎士、人気すぎる。

今年の夏には劇場版アニメ「Fate/GrandOrder −神聖円卓領域キャメロット− 前編 Wanderring；Agateram」も公開されるので、そのタイミングやおそらく一年後あたりに公開されるであろう後編でもピックアップされそうですね。さらに最近のFGOの流れとして、やや使い勝手の悪い汎用スキルの「軍略」にテコ入れが入ることにも期待ができます。個人的には清姫の宝具ターンにも合わせやすいように継続3T化、欲を出すなら追加で防御力アップ辺りがついて欲しいものですが……いずれにせよモーション改修と併せて何らかの強化は来そうなので、将来性の高さも見込んで是非ともベディヴィエールを育ててみてください。

☆鋼の鍛錬

最後に概念礼装を2つ紹介。まずはリリース初期から存在する恒常星4概念礼装、通称はがたん。

その効果は単純明快、持ち主の防御力を常時15%、最大解放時には20%アップさせるというもの。

汎用スキルの「変化」と同じく鋼の鍛錬だけでは防御力アップとしてはやや物足りない数字ですが、この礼装の強みは防御力アップ系スキル持ちに持たせるだけで大幅なダメージカットが見込める点にあります。

有名どころでは星2サーヴァント、次の記事でも詳しく取り上げる予定のゲオルギウス先生。第1スキル「守護騎士」で40%+宝具「力屠る祝福の剣」で20%+鋼の鍛錬で20%＝合計80%の防御力アップ、生半可なチャージ攻撃であれば無敵が張れなくともはがたん+ゲオルギウスだけでシャットアウトすることさえ可能。20%という数字は大きく、これは鋼の鍛錬がない場合だと回復とガッツを兼ね備えるゲオルギウス先生といえどHPを立て直すことができずに倒れてしまう芽が出てしまうの差になるほどです。

清姫につけた場合を例に挙げると、「変化（火竜）」+はがたんで合計44%。ここにマシュの「誉れ堅き雪花の壁」+「いまは遥か理想の城」を重ねることで3Tの間、最大94%の防御力アップが見込めます。多段ヒットモーション持ちを向こうに回して2桁の被ダメが連続表示される様にはもはや絶頂さえ覚えますね。

このように組み合わせ方によっては強力な効果を発揮する鋼の鍛錬ですが、どうやら開発黎明期にありがちな調整ミスで生まれてしまった査定ミスカードのような存在であるらしく、以後実用的なレベルの防御力アップ効果を持つ概念礼装はまっっっっったくといっていいほど登場していません。星5版はがたんはよ。

☆コードキャスト

またまた恒常星4概念礼装。えろい服装をしたEX凛がHOT LIMITっぽいポージングをとっているアレです。

こちらはパーティ運用ではなく控えの最後尾、いわうる殿運用をする際の清姫にマッチした特攻礼装になります。その効果はフィールドに登場時、3Tの間自身の攻撃力と防御力を最大30%アップさせるというブッ飛んだもの。攻撃力アップの数字も破格ですが、何より鋼の鍛錬を越える防御力アップ30%がアツい。編成コストも7+9と少ないため、パーティ編成の余った枠にお守りとして差し込んでおくと意外な耐久性ち火力を発揮してくれるかもしれませんよ。バスターは正義。

以上、防御バフ編はここまでになります。金サーヴァント多すぎワロタ。

次回、みんな大好きタゲ取り編！ ぼ、防御バフ編よりはとっつきやすいレアリティをしてるから期待してくれよな！