虚ろな唇を重ねて

Fate/GrandOrder新規マスター向けの記事、新規実装サーヴァントの考察等

【FGO】未所持星5サーヴァント交換・おすすめランキング 〜ケモ耳編〜

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前回→【FGO】未所持星5サーヴァント交換・おすすめランキング 〜過労死編〜 - 虚ろな唇を重ねて

さて、孔明に次いで筆者がオススメしたい魅惑のケモ耳サーヴァントはこちら!

 

☆第2位・玉藻前

 

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〜アーツパーティを支える大黒柱〜

第2位にランクインしたのはFate/EXTRAシリーズより玉藻前、通称キャス狐!

キャラクター性、ビジュアルともにFateヒロイン内でも屈指の人気度を誇るキャス狐ですが、FGOに於いては性能面に関しても優秀なサーヴァントであり、孔明と同じく人権キャスターと称されるほどの強力なサポート性能を持ったバッファ型キャスターとなっております。

 

同じく味方パーティのサポートが得意な孔明との明確な差異は、やはりアーツカードの運用をメインに据えているサーヴァントを強化するのに特化している点、そして10ターン以上続くようなロングスパンの戦闘に長けている点でしょう。汎用性という面では孔明に一歩譲りますが、専門家としての総合的なスペックでは孔明のそれを遥かに凌ぐと言われるほど。では早速キャス狐の性能について、それぞれ解説していきましょう。

 

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第1スキルは汎用チャージ減少スキルである「呪術」確率で敵単体のチャージゲージを1減少させることができるスキルで、スキルレベルを10にすることで成功確率が100%となり、確定でチャージを減少させることができるようになります。リキャストターンも5とそこそこ短く、後述するキャス狐との宝具や他のパーティメンバーのチャージ減少スキルを噛ませることにより、相手に一度も宝具を撃たせることなく戦闘を終えることさえ可能に。キャス狐を起用するタイプのアーツパーティでは耐久戦にもつれこむことが想定されるため、パーティを強烈なチャージ攻撃で瓦解させないためのセーフティとして非常に重要なスキルです。

また強化クエストを経ることで「呪層・廣日照」へと名称が変化。チャージ減少効果に加え、3Tの間味方全体の宝具威力を20%〜30%アップさせることができるようになります。この宝具威力アップ効果ですが追加効果としては倍率・継続ターンともに非常に高く、これまた後述するんですがキャス狐の宝具を上手く回し続けることで理論上はほぼ切れ目なくこの宝具威力アップを張り続けることができるようになります。

 

第2スキルはこれまた汎用スキルの「変化」。その効果は単純明快な防御力アップ効果で、まず1Tの間キャス狐自身の防御力を30%アップ(固定値)、そして3Tの間キャス狐自身の防御力を10%〜30%アップさせるものとなります。この2つの効果は重複するので、 1T目のキャス狐の防御力は最大60%アップします。地味ではありますが、スキル1個分の効果としてはかなり破格の効果といえますね。カードバフ付与による火力バフ役及びヒーラー役として、パーティの中核を担うキャス狐が前線に立ち続けるためには絶対不可欠なスキルとなります。

 

第3スキルのユニークスキル「狐の嫁入り3Tの間味方単体のアーツカード性能を30%〜50%アップさせる色バフスキル。同系スキルと比較して、味方全体に付与できるタイプのアーツ強化スキルが大体3T継続の20%アップ、倍率の高い自己アーツ強化スキルが1T50%アップ、最もポピュラーなアーツバッファである星1キャスター・アマデウスの「音楽神の加護(偽)」が1T44%と考えると、このスキルのバフ値が如何に暴力的な数値であるかが分かると思います。

類似効果を持ったカードバフであるマーリンのスキル「英雄作成」と比較してみると、あちらにはクリティカル威力最大100%アップがあるためパンチ力という面では流石に劣りますが、アーツカード性能の強化ではダメージ量の向上にとどまらず、アーツカードで攻撃した際のNP獲得量などにも補正がかかります。そしてこれまた後述するキャス狐の宝具の効果により、狐の嫁入り」のアーツバフもほとんど切れ目なく張り続けることができるようになり、「呪層・廣日照」の宝具バフと併せて高倍率の攻撃力バフを維持することができるように。アーツバッファとしてのキャス狐の攻めに於ける最大の武器となるため、これまた重要なスキルとなりますね。

また強化クエストを経ることで、追加効果として対象のHPを1000〜2500回復させることができるように。耐久パとしての粘り強さにより磨きがかかります。

 

FGOの戦闘システムとレアリティ差のお話〜

 

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それではいよいよキャス狐最大の特徴である宝具「水天日光天照八野鎮石」について解説していきましょう。

効果は味方全員のスキルのリキャストターンを全て1縮め、そしてHPを回復(基本値2000、宝具Lvで回復量アップ)、最後にNPを追加(基本値25%、OCで付与率アップ)という代物。

中でも目を引くのはやはりリキャストターンの短縮でしょうか。2020年4月現在、スキルのリキャストターンを縮めることのできる効果はマスターの魔術礼装「アトラス院制服」が持つマスタースキルの1つである「メジェドの眼」、そして星5ライダー・アルトリア・ペンドラゴン〔ライダー〕の第2スキル「コーチング」、そして「水天日光天照八野鎮石」の3種類。いずれも貴重なもので、味方全体のリキャストターンを縮めることができるものはキャス狐の宝具だけとなっており、プレイヤー間ではこの効果だけでキャス狐は食っていけると言われるほどの代物と言われています。それは何故でしょう?

 

まずFGOにおける戦闘とは、基本的にステータスの数値で殴るゲームです。サーヴァントにはフレンドポイント召喚から比較的簡単に手に入る星1サーヴァントから、聖晶石召喚でも滅多に手に入ることのない星5サーヴァントまでいるわけですが、かといって星1サーヴァントが星5サーヴァントに必ずしも全ての面で劣るというわけではありません。中には一芸に秀いた能力でもって、あるいは聖杯転輪でスペックを底上げすることにより、星5サーヴァントを上回るほどの活躍を見せるサーヴァントも多く存在します。

とはいえそれはあくまでも限られた状況下、瞬間風速の話に過ぎません。どれだけ強力なスキルを持っていても、どれだけユニークな宝具を持っていても、低レアサーヴァントと星5サーヴァントの間には埋めようのない絶対的な隔たりがあります。それがステータスの数字です。

 

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具体的な例を挙げてみましょう。我らが船長・星1セイバーのイアソンのステータスはHPが7575、ATKが5457。同じく単体セイバーであり、最も手に入りやすい星3セイバー・DEBUことカエサルHPは9595、ATKが7497。お次は星4最強セイバーと名高い剣スロット、HPは11589でATKは9949。最後に現在ピックアップされている星5セイバー・宮本武蔵ですが、HPは13635でATKは12037となります(マテリアルが用意できなかったので画像はフォウ込み)。こう見てみると、イアソンと武蔵のステータスにはなんと2倍近い差がありますね。この数字の差こそが星5サーヴァントが強い、と言われる所以です。

ATKが高ければ高いほど、より大きなダメージを与えることができます。勿論これは宝具に拘らず通常攻撃にも同じことが言えます。そして大きなダメージを与えられるということは、ATKが高くないサーヴァントより手早く戦闘を終えることができる、ということです。またHPが高ければ高いほど、今度は逆に長く戦闘を続けることができるようにもなります。当たり前のことですね。

 

そんな当たり前のことをわざわざ説明してまで何が言いたいか、それは「星5サーヴァントは戦闘時に選べる選択肢が多い」ということです。ステータスに余裕がある高レアサーヴァントであれば、エネミーをそのターンに出せる最大火力でただ捻じ伏せるのではなく、敢えて次のwaveに備えてスキルのリキャストを待つため、あるいは開幕宝具やクリティカルを狙うためにAやQを振ったり、オーバーキル補正を求めてさらなるアドバンテージを稼ぐこともできるようになります。逆にステータスにあまり余裕のない低レアサーヴァントはATK不足からうっかりエネミーを撃ち漏らしたり、HPの少なさ故に不意のクリティカルや集中被弾で落ちてしまうというリスクがチラつきやすいため、そういった戦法が採りづらいです。特に雑魚エネミーのHPも増加し、ブレイクゲージシステムが採用された1.5部以降ではどうしても長期戦を強いられるケースも多くなったため、この傾向がより顕著となりました。

 

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低レアリティのサーヴァントでも強力なユニークスキルを持ち、状況に依っては本来のレアリティの枠を越えた活躍を見せてくれるのがFGOというゲームの醍醐味でもあるんですが、そういった爆発力のあるスキルは効果ターンが短かったり、リキャストターンがやや長かったりとここぞという場面でのピンポイントの決め打ち以外には使いづらいものが殆どです。つまり低レアサーヴァントはチャンスターンまでスキルを温存したまま、凡庸な素のステータスで日々インフレしていくエネミーたちと真正面から殴り合わなければならないんです。

 

 

そういった諸々の問題を一挙に解決できるのがまさにこの「水天日光天照八野鎮石」!

本来なら抱え落ちすらしかねない強力なスキルも、リキャストターン-1効果のお陰である程度余裕を以て使用することができるようになるでしょう。また効果は強力ですが取り回しに難のあるスキルが使い易くなる他、例えばリキャストターンが短く場面を選ばない全体攻撃力アップの「カリスマ」やその亜種スキルなど、継続ターンの長いスキルを使用した後に「水天日光天照八野鎮石」を挟むことで切れ目なくバフを張り続けることもできるようになります。スキルの適用ターンが長くなれば長くなるほど、素のステータスで殴り合うという状況も少なくなるというわけです。

 

FGOでは割と珍しい回復効果もついているお陰で、パーティ単位で戦線を維持することも難しくなくなります。HPに余裕ができれば、前述したNP稼ぎやクリティカルスターの持ち越しといった戦法も取り易くなりますね。またここまで低レアサーヴァントにスポットを絞った解説を続けてきましたが、この運用は勿論高レアサーヴァントにもそのまま適用され、ただでさえ頼もしい星4、星5サーヴァントはより無法な強さを発揮するようになります。このようにキャス狐が強い、と言われる理由の1つはこの「パーティ全体の安定感を底上げできる」という点であるといっていいでしょうね。

 

〜それ、孔明でよくね?w〜

さて、「水天日光天照八野鎮石」にはもう1つ、パーティ全体へのNP付与効果があるわけですが、それについて紹介する前に1つ、これを読んでいる貴方の前にはまた1つの疑問が浮かんでいるのではないでしょうか?

 

いや、それ孔明でよくね?

 

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キャス狐って可愛いだけじゃなくて結構強いのはわかった。スキルを使い直すのが早くなるのは確かにすごいし、回復もあって損はしないよね。それにNP付与までできるっていうんだから確かにキャス狐も結構強いんじゃない?……でもこれ、孔明でも別にいいんじゃね?

 

孔明には回復スキルないけど、回復って結局ダメージを受けた後に使わないと意味ないじゃん? でも孔明には防御力アップがある。FGOだと防御力アップはそのまま受けるダメージの割合減衰になるから、実質ダメージを受ける前から先打ちできる回復って言ってもいいよね?

攻撃バフの方面だと、確かにクリティカルに運が絡む以上「鑑識眼」の効果はみんなが思ってる以上に腐りやすいし、「軍師の指揮」だけじゃ流石に宝具バフとアーツバフ持ってるキャス狐にはちょっと敵わないかもしれない。だけど孔明の攻撃力バフは全部の攻撃に絡んでくる分バフかける相手を選ばないって利点があるからトントンじゃん。

一番気になるのは肝心のNP配布だけど、キャス狐は自前のNPチャージスキルを持ってないから概念礼装で補助でもしてやらない限りは自力で0からNPを貯めなきゃいけないし、宝具を使ったとしても配れるNPは全員にそれぞれ25%。それに比べて孔明1ターン目からスキルを使うだけでNP配れるし、NPの総配布量でもキャス狐は25%+25%+25%で75%、孔明は20%+20%+50%で90%。……こうやって改めて見てみると孔明の方が前準備もいらないし明らかに強くねえ???

というかよくよく考えてみたら、宝具撃たないとスキルのリキャストが早まらないって結構厳しくない? それこそ孔明とかがいないとそんなにポンポン撃てるもんじゃないでしょ宝具って。ボス倒すまでに何回キャス狐の宝具を撃てるか知らないけど、スキルのリキャストが1短くなるのってそこまで手間をかけるだけの価値があんの? やっぱ孔明でよくない?

 

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この疑問への回答ですが、もちろんそんなことは一切ありません。

確かに孔明あらゆる面でトップクラスの能力を兼ね備えたパーティ支援のスペシャリストではありますが(所謂ナンニデモ=孔明)、取り敢えずパーティに加えた孔明の働きと、明確なコンセプトとメンバーを揃えた時のキャス狐とを比較すると、パーティ運用という面では1枚落ちると言わざるを得ないでしょう。テキストだけでは読み取ることのできない底知れない強さ、それがキャス狐の真価なんです。

 

〜アーツを繋げてひたすら回せ、水天日光エンジン!〜

 

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というワケで分かりやすく解説するため、このようなサンプルパーティを用意してみました。

今回アタッカーを務めるのは最近特にお気に入りの星3ライダー・マンドリカルドくん。

銀レアながらも攻防自己バフに取り回しの良いタゲ取り、そしてその2種類のスキルと強くシナジーしたロマン火力バフまでも兼ね備えた優等生です。カード性能も申し分なく、非常に扱いやすいライダーとしてご近所でももっぱらのウワサ。

そして3人目にはこれまた優等生の星3アヴェンジャー・サリエリをチョイス。継続ターンの長い便利なスキルを

複数所持しており、特にクリティカルスターを定期的に生んでくれるデメリットの無い「無辜の怪物」持ちなのが特徴。アーツパを組もうと思うとなんとなく入れちゃうんですよねえ。あとモーションがかっこいい。

サリエリの詳しい解説についてはこちら→【FGO】灰色の男とともに勝利を掴め! - 虚ろな唇を重ねて

クリティカルスターはサリエリが用意してくれるので、キャス狐の概念礼装は「2030年の欠片」ではなく初速をカバーできる凸「虚数魔術」に。アーツチェイン+攻撃時のNP回収でほぼ確定で宝具を使えるようになります。個人的には凸「魔性菩薩」辺りをオススメしたいんですが、恒常とはいえ最高レアの4凸というとなかなか条件が厳しいので今回は不採用に。

アーツパを運用する際のマスター礼装で特にオススメなのが「魔術協会制服」です。「アトラス院制服」も強力なんですが、やはり困った時の「カードシャッフル」の存在は大きいです。運悪くアーツカードが引けなかったときに無理やり山を仕切り直せるのは有難いですね。普段は周回面で評価の高い単体NP20%付与の「霊子譲渡」も細かいNPの不足分をケアできるため優秀です。

 

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それでは早速クエストに挑戦していきましょう。

さて1wave目ですが、取り敢えずスキルをぶっぱしてしまいましょう。なーに問題はありません、どうせ数ターン後には水天日光を使えるんですから大丈夫です。むしろリキャストターンを加速できるのが分かっているんですから余程状況を選ぶすスキルでも無い限りはガンガン回してスキル適用ターンを増やしていくほうが得とさえ言えるでしょう。

 

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カード選択ですが、なんとアーツカードが2枚しか引けていません。これじゃ次のターンにキャス狐の宝具使えないじゃん!

ま、まあ大丈夫です。スキルがリキャストするのは5〜6T後、要はそれまでに水天日光が使えていれば良いんです。ここで慌ててマスタースキルを使うようではキャス狐使いとはいえませんよフフフ……ということで1T目にはキャス狐のアーツカードを選択しつつスケルトンをしっかり撃破。

次いで2T目ですが、ここでもアーツチェイン不成立。まあ通常攻撃分だとパーティ内に7枚しかアーツカードがないわけですからね、こういうこともあります。逆に考えると次ターンには間違いなくアーツチェインが成立するということです。アーツパを運用する際には「パーティ内のアーツカードは何枚か」、そして実際の戦闘では「山に何が眠っているか」という思考を頭の片隅に置いておくと大いに役立つと思います。

さてこのターンですが、折角マンドリカルドのカードをいっぱい引いているわけですからNP稼ぎも兼ねてブレイブチェインしてしまいましょう。「ブリリアドーロの嘶き」も乗せてスケルトンを撃破!

 

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あっ……

 

感覚でダメージ計算をしているからこうなるんですよね。まあ星3ですし等倍ですし、いうてこんなもんでしょう。

 

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続いて3T目。アーツチェインを組めるのは良いことですが、1〜2T目までにキャス狐のアーツカードを3枚引ききってしまっているので、このままではこのターン肝心のキャス狐がアーツチェインに参加することができません。なのでプランを変更し、キャス狐に対してマスタースキル「霊子譲渡」を使用。これでキャス狐がアーツチェインに参加することができます。

 

……でもこれ別にキャス狐がアーツチェインに参加させなくてもいいんじゃ……いやいや、そんなことないですって! だって次のターンに玉藻のNP溜められるとは限らないし!? 仮にマンドリカルドとサリエリでアーツチェイン組んで後ろのスケルトンにタゲ合わせてもちゃんと2人とも倒しきれるかわからないし!? 仮に次のターンにキャス狐のカード引けて5T目に水天日光使えたとしても、その頃にはキャス狐もサリエリもリキャストまであと1Tだから水天回す意味ほとんどないし!? 場当たりに見えるかもしれないけどちゃんと考えてるもんね!

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こっちのプランでも倒しきれなかった件。

しょうがないので1枚目にサリエリのアーツを置きつつ、キャス狐でしっかりとNPを確保。ところでキャス狐主軸のアーツパーティは歯車が噛み合い出すとすごい勢いでNPを回収し始めるんですが、実はキャス狐自身の素のNP獲得量自体はそれほどでもありません。なのでアーツチェインに限らず初手カードボーナス、クリティカル補正やオーバーキル補正などをフルに活用してNPを稼げるときには最大限稼いでおきましょう。孔明と違い、キャス狐本人もしっかりと攻撃に参加する必要があるのもキャス狐運用の特徴ですね。

 

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さあサリエリとキャス狐のスキルがリキャストする5T目。またもや2枚しかアーツカードを引けていないため本来であればアーツチェインが成立しない状況ですが、なんとどこからか3枚目のアーツカードが降ってきたではありませんか!? このように本来であれば最大でも9枚までしか用意できない同色カード枚数を嵩増しできるのもアーツパの強みですね。特にアーツカードは他の色チェインと比べてチェインするメリットが分かりやすく大きいのでその点でも便利な要素です。上手くハマって毎ターン宝具を撃てるようになると滅茶苦茶気持ちイイ。

さて、エネミーにバーサーカーがいるのでサリエリのブレイブチェインで堅実に1体倒していくのもアリですが、これはキャス狐主軸のパーティ解説をするための戦闘です。ガンガン水天エンジンを回していきたいので、ここは贅沢ですがマンドリカルドの宝具を使ってしまいましょう。

 

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6T目、こちらに全体回復手段がある以上等倍ダメージしか与えられないスケルトンなどまるで脅威ではありません。折角なのでしばらくここで3waveに向けての準備を整えてしまいましょうか。

 

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7T目、なんかすごいことになってきましたね。ここで注目したいのはサリエリの宝具が使えるようになっている点。積極的に攻撃に参加することはなく、終始初手ボーナスやチェイン要員に徹していたサリエリですが、いつの間にかNPが100%以上溜まっています。これも前述したアーツチェインの恩恵、そして水天エンジンのNP配布効果も一因になっていることでしょう。

このように、強く意識して攻撃に参加させなくともサブに添えたメンバーすら宝具を撃ちやすくなるというのもキャス狐主軸のアーツパーティのメリットになります。特にサリエリのような優秀なスキルを持つものの相性有利を取れるクラスが限られるサーヴァント、あるいは強力な宝具を持っているのに通常攻撃ダメージやカード性能、NP獲得量に難があるサーヴァントはこのメリットをより多く享受できるといえますね。

 

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そして最終盤、3waveを迎えた8T目。相手は20万近いHPを持つデーモンです。「高速神言」スキルを持ち、もたもたとしているとゲージ加速して強烈なチャージ攻撃を仕掛けてくる厄介なエネミーですが、こちらには入念な準備を整えたマンドリカルドが控えています。開幕宝具を叩きつけてやりましょう。

カード選択は「不帯剣の誓い」→「水天日光天照八野鎮石→マンドリカルドのアーツ」の順。これで水天エンジンは更なる唸りを上げるようになります。具体的にはOC200になるので、味方全体へのNP配布量が31%になります。これだけではすぐさま次ターンに宝具を撃つと言うわけにもいきませんが、後ろにアーツカードを添えることで半分以上のNP回復が見込めるように。さらにそこにクリティカルスターまで乗ると……

 

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宝具を撃つとどうなる? 

知らんのか

宝具が撃てる

 

如何だったでしょうか。今回は一発目の宝具でほとんどHPを削り切ってしまったのであまり意味のあるNP回収ではありませんが、このムーブが輝くのはやはりブレイクゲージ持ちのエネミーと戦う高難易度戦。現在は時期もあってかゲージ持ちの適当な相手がおらず、長期戦になればなるほど輝くスキルのリキャストターン短縮、戦線の崩壊を防げるチャージ減少と定期的な全体回復の強みについてはあまり紹介することができませんでしたが、一撃で倒すことのできないエネミーを相手取ったときにこそ発揮される、強烈な宝具攻撃をコンスタントに撃ち続けることができるようになるキャス狐の強さについては伝わったと思います。

さてそんなキャス狐ですが、実は星5サーヴァント交換にお勧めする上でどうしても看過することのできない

ならない致命的な弱点が存在します。それは……

 

〜俺はようやく登り始めたばかりだからな、この果てしない未確認座標X-G坂をよ……〜

 

そこのお前! キャス狐1人分に含まれている凶骨の数は161本分だぜ!

 

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そう、キャス狐はとにかくコストのかかる女。さらに具体的に言うと、とにかく凶骨をめちゃめちゃ使うサーヴァントなんです。

その数、実に161本。凶骨は再臨素材の中でも初期から実装されているものでレアリティも一番低く、入手難易度でいえばそんなに高くはないんですが……とにかく要求数がおかしい!

そしてキャス狐が大量に欲しがるのは凶骨だけにとどまりません。地獄の骨エリアを潜り抜けた先には、30×3スキル分の世界樹の種、24×3分の禁断の頁エリアが待ち構えています。

ここまで来るとむしろ金素材を要求してくれたほうがマシですね……多くのサーヴァントが細々と欲しがる銅銀素材をごっそりと持っていこうとするのを見るとスキルレベルを上げるのもやや躊躇してしまいますが、キャス狐と付き合っていく以上そこはグッと堪えるしかありません。

何しろキャス狐をメインに据えたパーティの強さはスキルレベルに比例すると言っても過言ではありませんから……無論それはキャス狐のスキルレベルのみならず、周囲を固める他のサーヴァントのスキルレベルも同様です。水天エンジンのコンセプト上、リキャストターンの点から見てもスキルの効果の点から見ても最低限Lv6までは上げておきたい所です(Lv6でCTが1縮み、水天日光を噛ませることでリキャスト面では実質スキルマと同様になる)。

 

そう言った諸々の事情からか、サポート欄で鍛え上げられたキャス狐を見つけるのは他の人権キャスター組と比べてかなり難しいです。……まあ脳死周回に向いてないのもあるんでしょうけど。NP30%付与はよはよはよバンバンバン。え? サモさんシステム? 知らんなあ?

逆に言うと、どうしてもサポートでキャス狐を借りたい!という事になっても実用に足るレベルのキャス狐を探し出すのは非常に困難ということ。つまり自前で持っておく意義が非常に大きいということです。

 

総括として他のサーヴァントでは決して真似できないような動きを実現可能な唯一無二の術サポーターであり、代わりに育成に多くのコストを求めてくる問題児でもありますが、注いだ愛の分はしっかりと応えてくれる良妻サーヴァント、キャス狐こと玉藻前の解説を以上で終わろうと思います。アーツパーティに興味のある方、耐久パーティに興味のある方、そしてスキルレベリング中毒に陥っている病人の方は是非キャス狐を交換してあげてください。

それでは次回はいよいよアタッカー編錚々たる面子を抑えて第3位に選ばれたのは意外にもあの人!? 待て次回!

 

 

 

〜おまけ〜

ちなみにキャス狐と相性の良い相方って誰だろうという話ですが。

「呪層・廣日照」と併せてチャージ減を使えて、

「変化」に防御バフを重ね掛けすることができ、

キャス狐の持たないクリティカルバフと攻撃力バフを兼ね備え、

キャス狐の弱点である宝具起動までの初速の遅さをカバー可

尚且つ回転率を上げる意義のあるスキルを複数持ち、

できればサポ枠で見かけやすい

そんな都合の良いサーヴァントが1人だけいます。それは……

 

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やっぱり孔明ゲーじゃねーか。